杉内あやの Ayano Sugiuchi
title:「パス(b)」"Path(b)"
year:2018
material:大理石 Marble
size:37.5×5.5×17.2cm、1.35kg
ひもの結び目をモチーフとした「パスa」と「パスb」の連作のうちの一点です。<形を作ることは“あらわす”と“かくす”ことのふたつの領域が重なった場所でおきる運動かもしれない>と考えはじめた頃の作品です。「パス/Path」とは、“通路”やグラフィック描画ソフトにおいては“線”の意味で使われる言葉で、これをタイトルとしています。一本のひもが結ばれることで死角が生まれ、違う領域のようにすれ違いながらそれと同時に溶け合っているようなこれらの作品は、制作当初はつながったひとつの作品として作られました。その後、ふたつの輪が切り離されることでそれまでとは別の緊張感が生まれ、より大きな空間を抱え込むようになりました。ーー杉内あやの
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素材は大理石です。美しい光沢と表情豊かな模様が特徴で、古代より彫刻や建造物に使われてきました。結び目の紐状に伸びた先が空をつかむ腕のようにも見える、空間や時間をも内包するような作品です。
※掲載写真は作品現物を複写したものです。
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【杉内あやの Ayano Sugiuchi】
1987年東京生まれ。2013年武蔵野美術大学大学院彫刻コース修了。主な個展に2024年「かさなり鳴る」second2(東京)、2023年「Throat」ART TRACE Gallery(東京)、2021 年「見知らぬ結び目」ART TRACE Gallery(東京)、など多数。主なグループ展に2025年「<石の彫刻>展」ギャラリーKINGYO(東京)、2023年「<石の彫刻>展vol.3」ギャラリーせいほう(東京)、2020年「<石の彫刻>展」入谷画廊(東京)、2016〜19、21年「助手展 武蔵野美術大学助手研究発表」武蔵野美術大学(東京)など多数。パーマネントコレクションに2014年 藤垈の滝 大窪いやしの杜公園(山梨)。受賞歴に2011年武蔵野美術大学 清水多嘉示賞、2013年武蔵野美術大学優秀賞など。
杉内さんは学生時代に石と出会った以降、ずっと石彫を続けてます。「私は自分の作品が“通り道”のようなものであったらいいと思っている。不意に現れる、何かほかの世界を予感させるけれど、それ自体は空っぽな場所。」窓のように開かれた、軽やかな塊である物質。矛盾しているけれどそれが杉内さんの作品の在り方なのだと思います。
HP:https://www.ayanosugiuchi.com
Instagram:https://www.instagram.com/ayanosugiuchi/